かぐや姫の物語

かぐや姫の物語
圧巻の 2時間17分
水彩画が動く!・・が・・影がない

かぐや姫の物語 人形

■登場人物・キャスト■声優

かぐや姫 – 朝倉あき
捨丸(かぐや姫の幼馴染) – 高良健吾
翁(かぐや姫の育ての父) – 地井武男
媼(かぐや姫の育ての母) – 宮本信子
相模 – 高畑淳子
女童 – 田畑智子
斎部秋田 – 立川志の輔
石作皇子 – 上川隆也
阿部右大臣 – 伊集院光
大伴大納言 – 宇崎竜童
石上中納言 – 古城環
御門 – 中村七之助
車持皇子 – 橋爪功
北の方 – 朝丘雪路(友情出演)
炭焼きの老人 – 仲代達矢

■スタッフ■

原案・監督 – 高畑勲
製作 – 氏家齊一郎
製作名代 – 大久保好男
企画 – 鈴木敏夫
原作 – 「竹取物語」
脚本 – 高畑勲、坂口理子
音楽 – 久石譲
演奏 – 東京交響楽団
人物造形・作画設計 – 田辺修
作画 – 安藤雅司
美術 – 男鹿和雄
編集 – 小島俊彦
音響演出 – 浅梨なおこ
音響効果 – 笠松広司
作画監督 – 小西賢一
塗・模様作画 – 斉藤昌哉
絵コンテ協力 – 佐藤雅子、笹木信作、橋本晋治
動画検査 – 野上麻衣子
色指定 – 垣田由紀子
撮影監督 – 中村圭介
特別協賛 – KDDI・アイフルホーム
特別協力 – ローソン・読売新聞
宣伝プロデューサー – 高橋亜希人・細川朋子
製作担当 – 奥田誠治・福山亮一・藤巻直哉
制作 – 星野康二 スタジオジブリ
プロデューサー – 西村義明

■情報■

配給・東宝
公開日 ・2013年11月23日
上映時間・137分
製作国・日本
言語・日本語
オフィシャルサイト
http://kaguyahime-monogatari.jp/

2013年 11月 23日 土曜日 公開

2013年 11月 24日 日曜日 鑑賞

TOHOシネマズ鳳

SCREEN 1 09:30~11:45

実上映時間・137分・2時間17分

■座席番号 Seat Number  H12

 
★★★ネタバレ は ありますので注意★★★

■『かぐや姫の物語』ジブリ作品・・

一応、7歳の娘を誘ってはみたが・・

どこで聞いたのか『 かぐや姫 』は怖いから行かない・・

・・・との事・・・

『千と千尋の神隠し』が怖くないのに・・なんで??

仕方なく、早起きして、一人で劇場へ・・・

 
■私は元々、ジブリ作品には興味が無い・・・

テレビで、ながら見・・したことがあるが、

そんなには興味がないから、いつも途中で眠ってしまう。。

もちろん?映画館でジブリ作品を観たのは、今日が始めて・・・

ジブリに興味のない私が・・・・

一人でも観たかった理由

それはSPECを観にいった時に観た予告編だ。

 
■ 迂闊にも予告編に見入ってしまった。

映画では、今まで観た事のない、力強い線・・圧巻の色使い。

「何だ・・これは、、この絵がアニメーションで動くのか!!」

「もしかして、男鹿和雄の絵も動くのか???」

作品の内容はどうでもいい!!

ジブリ作品はどうかなんてどうでもいい。

テレビではなく、劇場でこの絵が観たい。

 
■ 私は水彩画を描く人だ。

水彩画の、その難しさを良く知っている。

水彩画がアニメーションで動いてる・・・

完璧な水彩画ではないが、

かなり完成度が高い・・・

凄過ぎる・・

ラフスケッチの花にスケッチのミツバチが飛んでくる。

スケッチの草むらに人物は逃げ込む。

男鹿和雄の背景と手書きの花々の間を人物が通りすぎる。

難易度の高い、雪も雨も、手描きの水彩画で動くのだ。

ハリウッドのCGなんかより、遥かに大きな驚きだ。

 
■ 内容は覚えていない。

かぐや姫がどんな罪を犯したのか・・・

さっぱり判らなかった。

 
とゆうか・・絵、だけを観ていた。

2時間17分の間・・ずっと・・絵を観ていた。

 
ストーリーどころでは無かった。

内容なんてどうでもいいのだ。

 
ラフスケッチの水彩画が動いてる・・・

色彩が美しい・・・

泣きそうになる程、美しいのだ。

人物が男鹿和雄の背景を見事になじんでる。

 
とにかく、美しい映画だ。

 
■ 影がない

歴史に残る・・素晴らしい作品だ。

もはやアニメ映画ではなく色彩芸術作品

しかしながら 影、までは・・

水彩画で・・描き切れなかった。

私は絵を描く人間だから、

絵を見る時はいつも影の表現を見ている。

水彩画を描くときに、一番、技術を問われるのは、

『影』の描きかただ・・・

気付いた人がどれぐらいいるか知れないが。

この作品では、ほとんど、影を描いていない。

人物の影が、地面に落ちていないのだ。

天才・高畑勲とジブリの技術をもってしても、

水彩タッチの影は難しかったのか??

ジブリ作品では、時折、

地面に落ちる人物の影を表現していない事がある。

しかしこの映画はほとんど全編、

人物の影が、地面に落ちていないのだ。

いいように捉えると、

そういうタッチを意識して描いた。

意地悪な捉え方をすると

影を描く事から、逃げているように思えた。

とはいえ、全く影を描いていない訳ではない。

男鹿和雄の背景にはちゃんと美しい色の影が描かれているし、

光を表現するシーンや、

屋内と屋外の出入りのシーンには描かれている所もある。

残念ながら、

エアブラシのようなグラデーションの影が多く使われていた。

その、時々描かれている影の部分の色がすごく汚いのだ。

濁ってる色だ。澄んでいない。

この色は水彩画の影の色では無い・・・

人物の影が、地面に落ちていなければ、水彩画ではない。

影が無ければ、それは、水彩画っぽいイラストにすぎない。

 
■ ただ、この映画を水彩画だと、捉えているのは、

私だけかもしれない。

影があろうと、無かろうと、

歴史に残る作品である事に変わりはない。

是非、大きなスクリーンで、

劇場で観て欲しい。

あまり影を意識しないで・・・

 
■ てがきじゃぱん.com

http://tegaki-japan.com/

 

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